Testimonial: K.M.さん (Male / Stanford MEd)

早め早めに着手する、スケジューリングスキルが合否を決める

【なぜ大学院留学を目指したいと思ったのか】

昔から漠然と、「グローバルな環境に身を置いて、世界的な課題について研究をしてみたい」という思いがありました。

教育関係の仕事に就いてからもその思いは変わらなかったので、具体的に何がしたいか改めて考えた時、教育の世界でもっと「効果的な資源配分のあり方」や「財源を充実させる方策」を探求したい、それは海外の方がはるかに研究が進んでいそうだし、国内外を問わず役立つテーマなのではないか…と感じ、教育政策が学べる教育大学院、公共政策大学院への留学を目指し始めました。

加えて、まだまだ「英語力」はそれ単体でも自分の社会人としてのバリューを大いに高めてくれるものだと思っていますし、何と言っても、単純に、周りの留学経験者は、「視野が広くてチャレンジ精神にも溢れ、カッコいい!」と感じる人ばかりでした。その人たちに追いつきたいという素朴な憧れは、最後までモチベーションになっていました。

 

【大学院留学を目標としてからどのように準備を進めたのか】

  • 英語力関係

ネットで最低限の試験形式や豆知識などを仕入れた後、まずはTOEFLを一度受けてみました。(TOEFLに限らずですが)求められる水準と方向性、そして自分の現状を知ることが一番大事だと思ったからです。その後、自分の苦手分野を克服できるよう、問題集をこつこつ解き進めたり、6 minute EnglishというBBCの番組でリスニングの訓練をしたりしました。

特にやって良かったと思うのは、①ややアカデミックな英語の本を2冊ほど読んだことと、②電車の中でリスニングをやるようにしたことです。①については、興味が持てる英語の本を探す段階で、学びたいこと(≒志望動機)が少しクリアになりますし、読みきった後はリーディングの速度が見違えるように上がりました。また、TOEFL単語が頻出するので、「ああ、どうせ学んでおかないといけない単語なんだ」と、学習モチベが上がります。②については、必ず通勤時間は発生するので、安定した勉強時間が確保できますし、テスト中に周りが多少うるさくても気にならない集中力が身につきます。

  • 志望校選定関係

まずは留学経験者のお話を聞きました。行きたい大学を決めるためには、どのコースのどの教授に師事したい、というところまで明確にするとよいと聞いていたので、自分の問題意識にフィットする授業があるのかどうかを中心に話を聞きました。

また、Google Scholarや色々な大学のHPで、自分が興味のあるテーマのキーワードを検索にかけ、ヒットする論文や記事などがあったら、それを読んで自分の興味関心をブラシュアップするとともに、執筆した教授が今いる大学を調べて、またそのHPを見る…というように、ネットもかなり活用しました。気になる大学・学部は、ツイッターでフォローすると、最新の研究成果などを定期的に配信してくれます。こういったことを繰り返すうちに、何となく、各大学の強み・特徴と、自分が本当に興味のある内容がクリアになっていったように思います。そうすると、留学経験者に話を伺う時も、より深い質問ができた気がします。

もちろん、大学のウリは必ずしも「教授」や「授業内容」だけではなく、校風、クラスの構成やサイズ、他学部・他大とのつながり、街の特徴、卒業後のネットワークなど多岐に渡ります。沢山ある魅力的な大学の中から志望を決めるのは大変ですが、「これを大事にしたい」というものが定まると、一気に志望も絞れるのではないかと思います。ランキングもなんだかんだ重要な要素の一つだと思います。

なお、いわゆる滑り止めの選定は、職場の先輩の合格実績を参照しつつ、Reveに相談しました。

  • 「自分史」の整理

これは、スタートは完全にReve頼りでした。なかなか、「これを自分の力で成し遂げた」と言える業種ではなかったので、レジュメ(業績入り履歴書)をどう書けばいいかはじめは不安でしたが、Reveのカウンセリングを受けるうちに、自分が発揮してきたリーダーシップ、職業的な嗜好、思考プロセスと成果などについて、時には幼少期まで遡りながら、整理することができました。

レジュメのたたき台が完成したら、大学の同期、職場の留学経験者、いま留学中の人などに片っ端から見てもらうことで、客観性を担保するとともに、「こんなことにも注力してきたんじゃない?」というアドバイスをできるだけ多くの方から集めるように心がけました。

 

 

【なぜReveを選んだのか】

・公共政策のアドミッションで働いていたコンサルタントがおり、実際に合格実績もあったからです。

・個人経営の方が、画一的なコンサルティングにならず、個性的なエッセイを仕上げられるのではないかと考えたからです。

 

【実際にReveのカウンセリングを受けてどういう点が良いと思われたのか】

・まず、Reveを選んだ時に期待していた点は、完全に予想通りだったので、非常に満足しています。表面的な英語表現の添削だけでなく、

「この結論に達するには、この段落で理屈やエピソードを補強した方がいい」

「この部分は、大学のHPに書いてあることと矛盾しないか」

など、中身の面まできちんとチェックして、自分だけでは気づかない客観的な指摘をいただくことができました。(かといって、あくまでも自分の文章を尊重してくれて、特定のフォーマットに持って行こうとすることはありませんでした。)

・日本語でも英語でも、メールでもスカイプでも相談できるのは、本当に助かりました。

・個人経営ならではのフットワークの軽さがありました。「この大学院に興味がある」という話をしたら、ReveのOBから卒業生を紹介してくださったり、出願後は「Otsukaresama Party」で、同時期に出国する方々と懇親を深めることができます。

 

【最後にこれから大学院留学を目指す人々にアドバイス】

日本では、「大学に入る」と聞くと、大学入試的なものを思い浮かべてしまうかもしれませんが、大学院留学は、むしろ就活に近い(しかも、新卒のポテンシャル採用ではなく、クリアな成果とビジョンを求められる就活)と思います。英語力はもちろん評価の対象ですが、「大事な項目の1つ」に過ぎませんし、どれくらい重きを置くかは大学によってバラバラの模様です。

・「なぜ留学したいのか」「なぜその大学なのか」を突き詰めること

・「私はどんな人間なのか」「何を成し遂げてきたのか」を振り返ること

・「将来何をするために大学に行きたいのか」を思い描くこと

が英語以上に重要です。

また、日本の大学入試とのもう一つ大きな違いは、「誰もスケジュール管理をしてくれない」ことです。上述のような中身を一生懸命考えるのはとても大事ですが、同時に、

「これらを明確にするための情報収集と考察の時間を十分とれるよう、長期的な予定を組むこと」

「情報収集のため・自分の視座を高めるため、人脈を広げること」

「アポ取りに要する時間なども見越して、自分の都合以外で遅れていきかねないものは、早め早めに着手すること」

など、スケジューリングスキルが合否を分けると思います。(留学コンサルタントは、一般論としての全体スケジュールについて教えてはくれますが、業務の繁忙期、家庭の事情、人脈の有無などまで全部見越して管理するのは不可能です。進捗管理は基本的に自己責任だと思います。)当方は9月ごろ、TOEFL、GRE、推薦状、エッセイの準備を全て並行して行わなければならず、非常にしんどい時期が続きました。これで業務の繁忙期が重なってきたら、間に合わなかったのでは?と思います。

色々と書きましたが、英語の目標を達成した時の喜び、合格通知が届いた時の達成感、そしてこれから新しい人生が拓けていると感じる時の高揚感は、何物にも代えがたいものです。行く前でもこれですから、行ったらもっともっとワクワクするのではないかと思います。どうしても苦しい時期は発生するかもしれませんが、自分を信じて、そして積極的に周囲の助けを求めていければ、絶対に道は開けます。是非とも、一直線に留学に向けた準備を進めていってください!